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新入園児も在園児も新しい環境の中での生活が始まり、様々な心情の中で生活を送っています。園の様子や雰囲気を感じながら、先生や友達の存在に気づいたり、幼稚園の生活に期待が持てるよう、「あそび」を通してきっかけを作っています。
イースターの時期には、なじみの深い「うさぎ」に変身したり、イースターの卵を見つけたりして「あそび」に夢中になっていきます。また、母の日のプレゼントや、こいのぼりを制作します。園児たちは本物のこいのぼりと一緒に園庭中を駆けまわっています。
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ゴールデンウイークが明けると、年長さんは、夏野菜の苗を担当ごとに植えます。朝の自由時間に、土と肥料を混ぜ、自分たちで、近くのお店に苗を買いに行きます。たくさんの種類の野菜を目にして、興味津々の様子です。買い出しから、土の用意、苗植えと一連の流れを通し、作物を作る期待や大変さや、見通しをもって計画を立てる大切さを経験しています。
お店の人やお客さんへの挨拶や、園との往来の際の交通ルールを守る事などの社会性を育むことにもつなげています。
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雨の日の園庭に傘をさして出てみると、普段とは少し違う園庭の様子を感じられます。水たまりや水の流れ具合が自然にできている様子に興奮する子どもたちです。地面を踏んだ時の感触や泥で足元を取られる具合が心地よく、さらにお気に入りの長靴や、傘が華やかさを増します。
また、絵の具用のバケツを園庭にしばらく置いておくと、雨水がたまります。その雨水で塗る絵の具あそびは、格別な気持ちになるようです。
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7月は、「夕涼み」の雰囲気を友達や先生と楽しみながら過ごしています。「夕涼み」で年長児がかつぐお神輿は、年長児を中心に話し合いを行い、テーマや構成を決め、制作を行います。
他の学年も手分けして制作を担当します。当日は、年長児お神輿をかつぎ、他の学年がお手製のうちわで仰いで応援してくれます。
- 年長さんは、運動会で、「逆上がり」「鉄棒」に挑戦します。成功へ向けて頑張ろうと必死に取り組もうとする姿(「挑戦する」「必死になる」「自信をつける」など)を大切にしています。年中さんも、年長さんの逆上がりチャレンジをする様子を見て刺激を受けて、年中の時から練習しています。運動会当日にはできずとも、あきらめずに練習をしてできるようになるという、自分自身の目標に向けて懸命に取り組む姿も見られます。
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最近では、クリスマスと同じように浸透してきている「ハロウィン」は、園児たちも楽しみにしています。
未就園児のきりん組の子どもたちを招いて毎年ハロウィンパーティーを行っています。
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収集したどんぐりや木の実などの物を利用し、未就園児と一緒に作品やおもちゃを作ります。きょうだい同士や異年齢などでペアを組んで作ることもあります。
自然にある物の種類の多さや感触などを感じたり、素材の特徴を利用し、工夫しながら自然物遊びを楽しんでいます。
親しい友だちや普段、園生活では見かけない友だちと何気ない会話を交わしたり、物の貸し借りをしたり、それに付随する心情の芽生えなども様々あるようです。
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12月の発表会の練習も、運動会と同様に日頃の積み重ねを大切にしています。着替え、所持品の管理、道具類を大切に扱うという日常的な習慣が大きく影響するので、継続的に励ましています。
練習では、先生の見本をまねたり、自分の立ち位置や配置を確認する力が育ちます。また、表現を通して、見ている人たちに喜びや感動を与えていることへの気づきがあります。
- 年に1度のバイキング給食があります。いつもと違う給食の雰囲気を味わいながら楽しみます。自分で食べられる量を考えながら、皿に盛ることが楽しいようです。
- 節分は、行事としても楽しいものですが、日頃の生活の姿、行動を振り返ってみる機会としても大切にしています。園児は、数日前から鬼の登場を気にかけている様子です。鬼が登場すると、様々な表情を見せてくれます。鬼退治の時には、園児の興奮することが考えられるので、安全に動ける環境を整えています。
- 3月は別れの季節。卒園児、在園児それぞれの立場で、感謝の気持ちを込めて歌やお遊戯、メッセージなどを送ります。手作りのプレゼントを交換し合い、改めてお互いの存在を感じとります。お別れ会を境に、その年度が終わる、という雰囲気が一気に広がります。進級・進学を楽しみにする気持ちが膨らむよう、これまでの成長をたくさん認めながら1年間のまとめをしています。